久しぶりに知り合いの発表会を見に行きました。
と言うか、近しい友人以外のピアノ発表会は中々見に行く機会がなく新鮮な気持ちで楽しませて頂きました。
中々人前で、それも大きなステージで演奏することのない子供たちにとってピアノ発表会は大変貴重な経験が出来る場です。
(写真は自分のピアノ発表会の会場)
演奏するということ
仕事で様々な場所で演奏(クラシック以外)したおかげで分かったことをレッスンや発表会で活かしています。
演奏する、ことで分かったこと。
「自分の音を弾くために」
先ず、ピアノの前に座ったら絶対手をピアノに乗せない。
子供達は緊張のせいで、「座る=弾かなきゃ」と言う使命感で、座るや否や弾き始める子がいます。
これでは「自分の音」に集中するまでに数小節もかかってしまいます。
短い曲の子は「自分の音」を見つける間も無く終わり😶、と言うことになりかねません。
だから、ピアノに座ったら先ずお膝に手を置いて弾く場所をゆっくり目で探す。
探したら、次が大切です。
心の中でちょっと歌う
すると「自分の音」が心に広がります🎵
それが出来たら
ゆっくりピアノに手をおいて拍子を数えて
それから弾き始めます。
私はこども達に
「椅子に座ったらあなただけの時間。自分の音が探せるまでゆっくり時間使って良いのよ」
といつも伝えています。
一定のテンポはアンサンブルで
こども達にとって、一定のテンポで弾くことは難しいことなので、日頃からレッスン室にもう一台置いている電子ピアノを使いソロ曲でもアンサンブルで弾くようにしています。
本番に向けて少しずつアンサンブルの音数を減らして行くと一定のテンポが身について行きます。
間の取り方
一定のテンポは身についても、休符やブレスではつい「弾かなきゃ」の使命感が出てしまい上手く間が取れないことがあります。
「間」とは音のない空間。
そこを如何に上手く間を作るか、先ずは「呼吸」を演奏の中に取り入れること。
楽譜にしっかり書き込むの良いでしょう📝
以前、フィギュアスケートの荒川静香さんが、テレビで話していたのですが、あの有名なイナバウアーはきっちり3秒ないと加点にならなそうです。
どうしてもその3秒の間が取れず悩んだ時「ワンアイスクリーム、ツーアイスクリーム、スリーアイスクリーム」と歌うときっかり3秒が作れたと言う話をされてました。
その話を聞いて、「間隔には歌詞だ❗️」と思い付き、以来長音や休符には歌詞を入れるようにしています。
大切な「間」を、こども達と一緒に考えると結構楽しいですよ♪
2019.4.21
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