ピアノレッスン終了式

ピアノレッスンは、今日明日結果が出る習い事ではないので
体験レッスンの時に
「ピアノレッスンを続けると言うこと」
と言うしおりを挟んでお渡ししています。

今回、3年生の5月でピアノを習い始めた生徒さんが
中学受験をするということで
2年と3ヶ月で修了式を迎えることになりました。

「ピアノレッスン終了式」とは?

ピアノに限らず習い事には必ず「終わり」が来ます。
実は、体験レッスンの時に
まだ入るかどうかも分からない保護者に向けて
「修了式」のお話をし、どんな理由でおやめになっても
いつか必ずまたピアノレッスンが再開出来るように
「区切り」としての「修了式」を行っているお話をします。

ピアノレッスンを始めてもうすぐ40年。
長いピアノレッスン歴史の中に
様々な理由で辞めてゆく生徒が
またピアノがしたくても辞めた時の苦い思いが残っているせいで
再開できない生徒がたくさんいることを知りました。

そんな時、ネットの普及のおかげで
「終了式」をしてらっしゃる先生方がいることを知り
「これだ!」と思い色々知らべて、
始まりその日から終わるその日を想定した記録を取り続け
次のステップにつながる「修了式」をするようになりました。

終了式の記録

 

録音

曲が仕上がる度に録音し
マイパソコンにストックしています。
録音曲は毎年、年度末にCDにしてお渡ししているけど
3月以降に録音したものをCDにしてお渡しします。

レッスンノート

今まで書き溜めたレッスンノートを
ルーズリーフホルダーに綴じ直してお渡ししています。

このレッスンノートは12月末日に全生徒のノートをレリーフから外し
通称茶封筒、と言う大きな封筒に入れ
それぞれの生徒のページを毎年加算して修了式のその日まで保管しています。

写真

レッスン中こっそり(笑)撮った写真や
記録の際に撮った写真などをアルバムにして渡します

終了賞状

次へのステップができるよう
1つの節目としてお渡しします。

 

節目としての「ピアノレッスン修了式」

ピアノレッスン時間に行うため
お父さんもお母さんもお仕事中でどうしても聴きに来れないということで
おじいちゃんとおばあちゃんが揃ってお越し下さいました。

まずはいつものレッスンを少々。

そして、この日来て下さる家族のために
塾の合間を縫って一生懸命練習した
ブルグミュラーの「アヴェ・マリア」の演奏です。

彼女は2年3ヶ月のレッスンだったけど
ピアノランド➀②を経てギロック、ブログミュラー、と
1人で曲を楽しめるとことまで進んでいました。

今日のコンサートでは
1音1音心を込めて演奏しました♬

最後は終了賞と今までのレッスンノートをお渡し授与。

賞状を渡すとき
小さな小さな声で
「また連絡しても良いですか…?」と♡

「もちろん❢連絡してね♡」
と、ありったけの笑顔で答えました。

「ピアノレッスン終了式」を行う意義

ズバリ!
また弾きたい、ピアノレッスンを習いたいと思った時に
気持ちよくピアノレッスンが再開できるためです。

レッスン半ばで辞めてしまったから
電話での挨拶で不義理をしたから
などなど

過去の経験や、大人(一般)の方のレッスンで気付いたことだけど
辞めたことへの後ろめたさや、気遣いから
再開を見送る人がとても多いことに気付きました。

ピアノは一生楽しめるお稽古ごとの1つです。

でも、1人で練習しても分からないことが多い
高度で複雑な習い事でもあります。

様々な事情で辞めても
いつでも再開できる。

そんな関係を作るのも私たちピアノ教師に大切なことじゃないかな、と
今回の修了式を終えて
改めて思いました。

連絡待ってるよ♡

ピアノレッスン, ピアノ教室, レッスンアイディア

2019.9.6

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