ピアノを弾く前の導入レッスン♪
もうずいぶん前になるけど、とある著名な先生のセミナーを受けて、「拍子感」の大切さを改めて感動したことを覚えています。
その先生は、おはじきを並べて拍子感を感じるよう教えてましたが、毎回おはじきを並べずに、何か他に方法ないかな?と色々考えていきついたのがイラスト指タッチ👆でした(^^♪
レッスンではこんな感じ👇
「指タッチで拍子感」
(ダビングのダビングせいか音悪いです😓)
実は、今期セミナーでご一緒だった先生が、限定配信の私のレッスンビデオの様子を見て拍子感の導入に興味を持って下さいました。
と言うことで、
オリジナルで作ったテキストを使い、ピアノレッスンに入る前にする「4つの導入レッスン」を、オンラインでお話させてもらうことになりました☺☺
いわゆる
「お一人様オンライン講座♡」です😊
(なんだかステキな響き♡)
私の導入レッスンは、
初めてピアノを習うこども達がピアノを弾く前に、ピアノを弾くための基本を学ぶレッスンです。
早い生徒で6週間、ゆっくりの生徒で12~3週間の期間をかけてピアノを弾くための準備をします。
長年ピアノを教えて来ましたが、やはりいつもレッスンの導入で、何度も壁にぶち当たって来ました。
たくさんのセミナーを受け、実際にレッスンをしながら行き着いたのが
「4つの導入」とオリジナルテキスト
を使ったレッスンでした。
もちろん個人差はあるけど、この期間に学習する
1.拍子感&間
2.読譜力
3.リズム感
3.ピアノの手
4つの基礎力は、その後に弾くピアノレッスンをスムーズにしてくれます。
この導入を取り入れたおかげで、理解が早い生徒は習い始めて3年目でブルグミュラーを弾いています。
4つの導入レッスン
(1)指タッチで身に付く拍子感
(2)読譜までの音符歌
(3)リズム絵によるリズム感
(4)ふんわり手で弾く1音アンサンブル
それら4つを学習するオリジナルテキスト👇
実は背表紙を4つに色に分けるのも、後々すごく役に立ったことの1つでした。
ピンク 拍子感など基礎練習
黄色 音読などソルフェージュの練習
緑 指の練習
青 音符の練習
色分けしたことで、導入後の練習説明をレッスンノートに書くとき📝
青で書けば音符のこと、緑で書けば指のこと、カテゴリー分けが自然に時短できていたんですね。
副産物かもしれませんが、これは便利でした👍
(1)指タッチで身に付く拍子感
冒頭にも書いているように、音楽を演奏するうえで、先ず何からレッスンしたら良いか。
全て並行しながらレッスンしているのでどれが1番とは言い難いけど、先ずは「拍子感」が身に付いていないと
◆一定のテンポで歌が歌えない
◆と言うことはピアノ演奏も勝手な早さで、音楽の素晴らしさを表現できない
◆リズム感や音価の理解ができない
と、デメリットだらけ😱
そこで必ずレッスンに取り入れているのが
歌いながらイラストを
「👆指タッチ」で身に付ける拍子感
です。
どんなレッスンかと言うと、以下、レジュメの一部です👇
小節数と同じイラストを歌いながら、
イラストを指でタッチ➡(生徒が自分の)胸をタッチ、それを歌に合わせて交互に行います。
(おへそタッチは生徒に受けます😊)
この「胸タッチ」と言うのがポイント☝
この後にするアフタービートの指タッチが簡単にできます。
指タッチの次は🍎拍子です。
(美味しそうでしょう🤭?」
4分の3拍子は「かっこう」に合わせてひざ👏~👏~。
4拍子は「きらきらぼし」に合わせて、ひざ👏ひざちょん。
「ちょん」では、左右の2の指先の腹を「ちょん」と言いながら軽く指合せをします。
この「ちょん」がとっても大切❣
指先の感覚を感じるだけでなく、4拍目で違う動作をすると言うことは、きちんと他の拍も感じている、と言うことにつながります☝
この4拍目の「ちょん」で、ベルハーモニやー、キャンディー太鼓など、こども達が喜ぶ楽器を使って、4拍目を意識させるアンサンブルをすると拍子感がうまくなるようです♡
レッスンではこんな感じ👇
4拍子「ひざ手ひざちょん(🔔)」に挑戦」
このように、ピアノを弾く前の導入レッスンとして行う「きそづくり」テキストが全17ページ。
小さすぎて模様にしか見えない😅💦
(2)譜読みまでの音符歌
音符を読む前に、音符の配列が分かっていないと譜読みもできません。
そこで使っているのが、あえてひらがなで音符の順列を歌いながら覚える「はじめてのおんぷ」テキストです。
ちっちゃ💦
指タッチしたり目タッチでひらがな音符を読テキストが全19ページ。
音の階段をのぼったりおりたりしながら、👆指タッチで音符を歌いピアノの音を聴き、音の配列を耳と指と目で学習します。
先ずは1オクターブから。
歌えるようになったら、ピアノの鍵盤全てを2の指でポンポンと弾きながら歌います。
こちらは3音ずつ組み合わせた音符。
真ん中ドだけに固定しないよう音の配列を歌いながら覚えます。
ぐるぐるおんぷでは、上がったり降りたり、ときには1こ飛ばしで歌ったり。
もちろん指タッチも忘れません。
全てピアノの音を聴き👆指タッチしながら音符で歌います。
そうすることで、音の配列と音感も自然と身に付きます。
ひらがな音符が読めるようになったら、ひらがなが音符に変身です😆(とレッスンでも話しています)
黄色の帯の「はじめてのみみづくり」です♪
テキストの目次👇
全て「はじめてのきそづくり」と曲が同じなので、スムーズに「音符歌」に入ることができます。
こちらは1段譜の音符で曲が載っており、「かっこう」と「きらきらぼし」以外全て読み仮名を書きました。
音符を読むと言うより、音符を「歌う」ことを重視したテキストです。
また、練習の仕方にも特徴があり、こども達はここで「ゆ、め、あ、り」と言う練習順番の言葉を覚えます(^^♪
この練習順番を覚えると、ピアノを弾くテキストに入った時、わざわざ練習の仕方を言わなくても「ゆ、め、あ、り、ぴ=ピアノ」、と言いながら(叫びながら?w)練習をしてくれます🤭
ゆ=👆指タッチ音符歌
言わずと知れた当教室必須の指タッチ!、歌っている音符を迷わず見ることができます
め=目タッチ👀音符歌(手はお膝)
ピアノは楽譜を目で追いますよね?そのための準備です。音符を目で追って歌います(^^♪
あ=暗譜
早期のうちに暗譜を取り入れています。楽譜を綴じず、目を綴じることが多いです。なぜか楽しそうにキャッキャ言いながら目を閉じて歌ってます♪
り=🍎拍子歌
「きそづくり」の拍子感で出てきたりんご拍子です♪ 生徒は経験済みなので難無くできます✌
「ゆ、め、あ、り」ができると指はへなちょこですがピアノが弾けます(^^♪
指のことを考えるとレッスンで弾かせることはありませんが、家ではへなちょこ指で(笑)音符を歌いながら弾いているそうです😆
そうそう、「ゆ、め、あ、り、ぴ」のシールも作りましたよ♡
生徒のモチベーションアップに好評です👍
導入レッスンのまとめ
本当はまだあと2つ、「おいしいパンのリズム」と「ふんわりの手」が残っていますが、それはまた日を改めて書きますね📝
ちなみにおいしいパンのリズムとはこーゆーカードです👇
(サイズは名刺同じ、全てオリジナル)
1拍のリズムを美味しい食べ物カードにしてるのでこども達には人気のカードです♪
このように
弾く前に、基本をしっかり押さえておくと、弾く練習に入ってから、生徒も先生も楽に楽しみながら進むことができます♡
と言っても、それぞれ個性があるので、ゆるゆる🐌の生徒ももちろんいますよ(^^♪
入会と同時に弾きながら基礎を並行して教えるのも有りかもしれません。確かに私も昔はそうしてました。
でも、導入の時期にピアノを弾くための導入レッスンを取り入れておく方が、拍子感、音価、読譜力、リズム感、果ては練習の仕方も教えてるので、ピアノに入ってからの進みが早いように思います。
今回、お一人様オンライン講座を受けて下さった先生も、弾きながら音価や拍子感を教えることに疑問を感じて受けて下さいました。
その先生から受講後の感想が届いたので貼り付けますね👇
写真が小さいので、こちらに書き出します📧
「木下先生 今日はお忙しい中、お時間作って頂きありがとうございました。自分の勉強不足を思い知りました。手のフォームも作らないままにピアノを弾かせたり、拍子感ないまま楽譜を読ませていたことをとても恥ずかしく思いました… 今までまるまるやっていなかったことなので、すぐにはできないと思うのですが、今日教えていただいたことを参考にさせていただきたく思っています。 先生が今までに時間をかけて精選されてこられたレッスン内容を、教えて下さってありがとうございました。 入会から楽譜へ入るまで、苦労されている、または、いきなり楽譜、の先生多いと思います。私の娘達も近くの先生にお世話になっていますが、いきなりピアノを弾いていました…手のフォームも悪いし、読譜もできません…ただ優しくて先生のことが子供は好きなので…続けていまして、その先生に、先日、私に年中さんのレッスンの仕方を尋ねられました。どの先生も悩みながらレッスンされているんだと思います。 4月入会の年中さんはまだピアノランドに入っていないので、先生の教材を参考に使わせていただきたいです。もちろんその前に、どうレッスンで使うのかしっかり組み立てて…素敵にピアノを弾ける子を育てたいと、やる気が湧いています。質問させて頂くこともあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願いします。 今日は貴重なお時間を本当にありがとうございました。」
嬉しいですね♡
今後も頑張ります(^^♪
最後になりますが、オリジナルテキストはセミナー(有料)をお受けになった方のみに販売しております。
私の教え方やオリジナルテキストにご興味のある方は、下記フォームよりお問い合わせ下さい。
テキストの作り方セミナーもお受けしております。
テキストを使ってみたい、作ってみたい!方は、以下のフォームからお気軽にお尋ね下さい♪
ピアノレッスン, レッスンアイディア, オリジナルレッスン教材, 導入レッスン
2021.6.20
コメントはこちらからどうぞ