1983年にとある楽器店からYAMAHA C5を購入したときからずっと調律をして下さったY氏が、2024年11月にご病気で逝去され、次の調律の方をどうするか、ずっと悩んでいました。
Y氏から最後に調律をしていただいたのが2023年9月


午前中には私の教室で行っているグループ学習「もっと知りたいピアノのこと」のレクチャーをしていただき、その日の午後に丁寧にピアノを整えて下さったのが最後になりました。思い返せば、あれがY氏と過ごした最後の時間だったのです。
以来、40年間もの長きにわたり私のピアノを支えてくださった方に頼れなくなり、心にぽっかりと穴が空いたような日々でした。
友人の紹介で2024年6月に別の調律師の方に来ていただいたものの、
初対面でY氏と何のつながりもない方にピアノを預けることには、
どうしても不安や焦燥感がぬぐえませんでした。
長年寄り添ってきた音を他の手に委ねることの難しさを、あらためて実感しました。

2024年11月、Y氏が他界されたとの知らせを受けました。
長年お世話になった方の旅立ちは大きな喪失でしたが、同時に、生前にY氏ご本人から「もし自分ができなくなったら、この人に」と引き継ぎの調律師を教えていただいていたことを思い出しました。
その存在を胸に、ようやく気持ちを切り替える決心がついたのです。
2025年9月の今日、
2年間の空白を超え
新しい調律師の方に来ていただき、再び安心してピアノを任せることができています。

音の一つ一つに、Y氏からつながる信頼のバトンを感じました。
40年間の記憶とともに、これからも私の音楽の歩みを支えてくださる方と出会えたことに、深い感謝の思いでいっぱいです。
ピアノは単なる楽器ではなく、人生の歴史そのものを映し出す存在だと思いました。
初めて購入したC5のグランピアノ
何度も引っ越し先にも調律に来ていただき
新しく買い足したピアノの調律も手掛けて頂きました。
今使っているC1の購入時も大変お世話になりました。
グループ学習「もっと知りたいピアノのこと」ではピアノをバラバラにし、子供たちに歓喜とピアノへの興味を作って頂きました。
その調律を誰に託すかは、音楽を続ける上でとても大きな意味を持つのだと、今回あらためて気づかされました。
これからも大切なピアノと共に、Y氏からいただいたご縁を大切に
新しい調律師の方と時を刻みながら、
音楽の時間を紡いでいきたいと思います。

Y氏に最後の調律をして頂いて丁度2年。
やっと、次へのバトンが手渡れました。
山崎さん、
40年間ありがとうございました。
2025.9.24

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