つまずく「リズム」どうしてる!?

音楽の三大要素
・リズム
・メロディー
・ハーモニー

にもあるように、ピアノを弾くうえで外すことのできない「リズム」
みなさんはどうのようにレッスンに取り入れていますか?

と、その前に

 

どうしてリズムでつまづくの?

どうしてリズムでつまづくのでしょうか?

・個体音符の長さが理解できていない
・拍子感+リズムの意味が分かっていない
・リズムをどう歌ったら良いのかが分かない

書き出すとまだまだあると思いますが、これらの理由を1つずつ「ここはね・・・」って小さな子供たちに説明しても、こども達は「???」
ますます混乱してゆきます😓

8分音符と16分音符が組み合わさって、複雑に絡んで、一定の拍子内で、タンタカタ~ン・・・、あれれ?
どんなリズム???分からない😭

って、なったことはありませんか?

私はいっぱいありました😅(過去形)

 

こども達がどこでつまずくのか?
研究(と、あえて言っておこう!)した結果

・一定の拍感が分からない
・複雑な音符の組合せを「タ」で歌っても意味不明

ではないでしょうか?

 

拍子感の重要性

これは、リズム練習と言うより、常に拍子打ちを習慣化することがポイントです。
「拍子打ちは日頃からしています!」、と言う声が聞こえてきそうですね😅

ハイ、個人セミナーを受けられた(ここではセミナーについては割愛しますね)先生方のほぼ全員が拍子打ちをちゃんとレッスンに取り入れられていましたが、

4拍子の拍子打ち
3拍子の拍子打ち
2拍子の拍子打ち
そして、6/8の拍子の区別はされていますか?
全て同じような手叩きにされませんか?

私は、拍子感を身に付けるために、導入時から以下の拍子打ちを取り入れています👇

6/8拍子は2拍子を感じられる拍子打ちのプリントを渡しています。
(ここでは割愛)

まだ音符の読めない幼児科さんのレッスンでは
こんな感じで拍子感を取り入れます👇
「きらきらぼし」を歌いながらりんご拍子。

音符が読める生徒は、音読しながら上記と同じりんご拍子をします。

 

また、4拍子の感覚を体感するために
りんご拍子の4拍目でベル🔔を使ったり、
同じく4拍目だけを1本指でピアノで弾いたり(ソが良い)など
4拍目を意識する拍子練習をします。
4拍目の「チョン」の時にベル🔔を鳴らす

 

前置きが長くなりましたが
このように、リズムを正しく叩くためには「拍子感」とても大切なんです☝

 

むずかしいリズムを難無くたたくには!?

先ずはこちらの動画をご覧ください👇
「体験レッスンでリズム」

動画では、体験レッスンで、8分音符と16分音符の組合せやシンコペーション、付点、逆付点、三連符、五連符など、音符の長さも意味も分からない初めてピアノに触れる生徒がリズム打ちしています。

マネっこだからスラスラ叩けるのかもしれませんが、
➀リズムは、音符で考えて叩くのではなく
「ことば」で真似して体感する

ほうが、リズムを習得する一番の早道ではないでしょうか?
2~3歳の子供が、字が書けないけど喋れる、のと同じ理論です。

先ず、音符の名前や音符の足し算などを考えず
②音の集合体として考え、それを美味しい言葉に変えて真似をして叩く

そうすることで私の生徒は
③一定の拍子感の中、難しいリズムも難無くたたけるようになりました。

👇

「12枚のリズムことばを続けてたたく」

 

「リズムことば」とは?

私のレッスンでは、なんども出てくる「リズムことば」
過去ブログにも色々書いているのでご参照ください👇
「グループ学習・リズムことば」
上記以外にも、ブログ検索で「リズム」と入れると色々出て来ます。

分かりやすく言うと
難しい音節のリズムを全て美味しいことばに変えたリズムです

よくあるリズムを1拍のカードに収め
見た目(この音符全部合わせても1拍だよ)で1拍の感覚を理解する
イラストで言葉をイメージ、それをリズム化する

子供たちは、イラストがパッと目に付くので
「あ!たこやき!」と直ぐ発語します。
その発語に手叩きをプラスしてリズムにしてゆく、と言うカードです。

2拍の際はカードを2枚テープで貼ってます(アナログ🤣)
見た目が1拍のカードの2倍あるので2拍、と理解します。

 

シンコペーションはこんな感じ。
8分音符のところで折り畳めるので、見た目で半拍、と理解します。
あとはイラスト通り「フルーツ」と言いながら叩けばシンコペーションも1発でOK👌

 

3拍、4拍も同じように「イラスト」を大きく書いた1枚1拍のカードで
全20種類を手作り、家庭用のプリンターで印刷し、全生徒に渡しています。

 

リズムカードの効用

導入期に難しいリズムも「ことば」で覚えるため
曲が複雑になって、リズムにつまづいた時も
「あ!イチゴ ナッツ たこやき クリーム」だね、と言いながらリズムにつまづくことなく弾いています。

よく個人セミナーで
➀音符の長さはいつ理解しますか?
とか
②ピアノの楽譜のリズムとリズムカードのリンクのさせ方は?
と、質問を頂きます。

 

➀音符の長さはいつ理解しますか?

体感はしていても、16分音符が4つで1拍とか
付点のリズムなどなど
音符の足になると「???」となる生徒が出て来ます。

ここでは「リズムの数値化」と言う言葉を使いますね。

これは「リズムが難なく叩ける」とは別問題で
算数が得意かそうじゃないかにつながります。

リズムの数値化は
音符個体の長さが理解できていないことに付随します。

まずは音楽ドリルなど、市販されている音楽ワークで「音価」をしっかり理解させましょう☝
私は音価を覚えるために以下のプリントを全員に渡しています👇

      

基本がわかれば、応用に進めるので
小学生3年生以上で、算数が嫌いな生徒でなければ、複雑な音価の足し算問題などをすると、更に理解できるのではと思います。

 

②ピアノの楽譜のリズムとリズムカードのリンクのさせ方は?

つまずくリズムを取り出して
拍子を左手、リズムことばをうたったあと、右手でリズム打ちをします。

たとえば、以下の曲の黄色の部分でつまづいたとします。
そのときは
①両手で拍子打ちしながらリズムことばを歌う
「ナッツ、チャッン、フルーツ」

②左手で拍子をひざ打ちしながら、右手で音符を歌いながらリズム打ち

ピンクの部分でつまづいたら
①両手で拍子打ちしながらリズムことばを歌う
「茶々、たこやき、パン たこやき」

②左手で拍子をひざ打ちしながら、右手で音符を歌いながらリズム打ち

こんな感じでつまづきを克服します。

美味しいリズムカードを使うと
「カレー、パン」や「いちご、クリーム」など食べたくなるリズムことばの組合せになることもあるので、つい笑顔になります♪

 

リズムことばカードで注意すること

リズムことばの「ことば」は生活で使う言葉です。
「音節」を教えずにリズムことばを使うと、間違ったリズムを覚えることになります。

講師側は、カードと一緒に正しい「音節」を教えることも必須です☝

私は、正しく伝えるために動画も作る、毎月の「ゆとりレッスン」にも活かしています👇
「美味しいリズムことばでリズム練習♪」

2025年4月より
「キャンディー」はこども達のリクエストにより「にくまん」に変わりました。

           ➡

 

申し訳ありませんがリズムカードは市販していません。
特厚カードに自宅のプリンターで印刷した個人で作成したカードです。

 

ピアノレッスン, レッスンアイディア, オリジナルレッスン教材, 導入レッスン

2025.5.18

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