反抗期、と聞くととても厄介な時期のように思えますが
こどもから大人へと成長するうえで
とても重要な時期でもあります。
ピアノレッスンは
個人レッスンなので
週1回しか会わなくても
こども達の様子がとても良く分かります。
今回の記事は
10代の「反抗期」ではなく
幼児期、4~5歳時期の「反抗期」に
どのようなレッスンをしているのか
書いてみました。
幼児期の反抗期の特徴
私は児童心理学を学んだわけでも
子育てをした訳でもないので
あくまでもピアノの先生として
今までの体験を書いてゆきたいと思います。
私のピアノレッスンは4歳からレッスンを受け入れています。
(今は満席なので受け入れはありません🙇♀️)
レッスンし始めの頃は
期待と興味で毎日ワクワクしながら元気いっぱいに通っていますが
しばらくすると
ちょっとしたきっかけで
「ねむい…」
「きつい…」
「やだ!」
「かえる~~~😭」
と玄関で寝込み込む(座り込むじゃなく「寝込み」☝)ことがあります。
いわゆる反抗期のはじまりです。
こうなったとき先生方は
しっかりアンテナを貼り
こども達に上手な対応をしないと
これから先
こども達の宣戦布告が待ち受けています(笑)
対応1「言葉掛け」
上記のようなぐずぐずっとした言葉は
ほぼほぼ、玄関先や玄関の中。
もしくはピアノに座る前が多いようです。
いわゆる
「今はピアノをしたくない!」
の意思表示ですね。
(意思表示=成長期です😄)
うまく言えないからぐずったり泣いたり
感情に任せてしまうんです。
そのときのNGは
保護者
「ほらほら、約束したじゃない。ちゃんとして~!」
講師側
「どうしたのかな~、ピアノしないのかな~、ピアノがしたいって待ってるよ~」
言葉は違えど
似たような言葉掛けしたことありませんか?
何度も書いているように
反抗期=成長期なんです。
つまり
もう乳幼児ではないので
分かりやすくお話してみましょう。
先ず、現状を受け入れてみましょう。
玄関でぐずぐず
👇
どうしたの?
なにかあるんだよね?
でもここじゃお話し聞けないから1歩だけ前に出てみよう。
あそこに座れるから一緒に座ってみない?
箇条書きにしましたが
組合せたりつなげたり、臨機応変に言葉を使って下さい。
⚠その時の注意点
・「間」を取らずに喋り続けない
・今困っているから「お願い」したいと言う気持ち
・こどもが考えるゆとり時間をもたせてあげる
玄関先だけでなく
レッスン室で横たわってぐずぐずしているときにも使えます。
対応2「時間を合わせる」
こどもの「考える時間」に付き合うことです。
つい保護者や講師側は時間がないからと結果を急いでしまいます。
でも、こども達も今
したいこと、としたくないけどしなきゃいけないことで
「葛藤」しているんですね。
その決断ができるには「時間」がかかります。
「待つ」こともその時期に大切な対応です。
対応3「誰かのためにがんばってみる」
ズバリお母さんです♡
こども達はお母さんを困らせたい訳ではないんです。
(困っているとは思いますが😅)
ぐずぐずのときって
次の行動ができないことが多いと思います。
時間がないから
急がなきゃいけないから
ついせかしてしまいますよね。
ここはぐっと我慢して
保護者側
・〇〇してくれるとお母さん嬉しいな♡
・お母さんも一緒に〇〇してもイイ?
・お母さんは〇〇の準備できたからいつでもOK(でニコニコしながら待つ)待ってるね
見守る言葉掛けで対応しいくと、次への1歩が踏み出せるかもしれません。
講師側
先ずはこどもの気持ちを確認して
「今はそこにいたい?じゃ、先生はピアノ弾いて待ってるね」
あとは演技力がいるけど(笑)1人ではしゃぎながら楽しそうに歌ったり、ピアノ弾いたり。
そして時々
「これ〇〇ちゃんと一緒にしたら楽しいやつやん♡」
みたいなひとり言を言って振り返ったり(笑)
その他に
こどもの1歩に合わせて「ジャン♬」と音を出すのも「はずみ」が付きます。
楽しいことをしていたら
こども達は「何か楽しそう♡」と興味を持ちます。
「ホラ楽しいよ~」
「一緒にしよう」
と声掛けしても、それはしょせん「言葉」
講師側が「楽しいいこと」をしていなければこども達は興味を持ってくれません。
ここは
大道芸人になったつもりで「楽しいこと」を披露しましょう(^^♪
楽しいことをしているとこどもの方からピアノへ近づいてきます。
ピアノに近付いても
大袈裟な声かけはNG🙅♀️
自然に、何事もなかったように
平常心でレッスンへとつなげてゆくようにしています。
まとめ
4~5歳は、こどもの成長期。
自我の目覚めなんですね。
「したいこと」と「今しなきゃいけないこと」の葛藤にどう対処して良いか分からず
ぐずったりギャン泣きしたりしてしまうんです。
大人側としては
忙しくて時間ないけど
・こどもの気持ちに寄り添い
・何がしたいのか今はどうしたいのか気持ちを聞いてあげる
・それができることなのかできないことなのか理由を話してあげる
せかさず、慌てずその「葛藤」を待ってあげる。
そんな見守りができたら良いなと、
長年その時期のこども達を見ていてそう思います。
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2023.7.26
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