生徒に寄り添う

2021.4.26 ピアノレッスン

ピアノレッスンは個人レッスンなので
生徒のその日の気分や状況が良く分かります。

小学5年生の女の子。
今日も朝から習い事を掛け持ちで終えてレッスンに来ました。

始めは良かったんです。
笑顔もあったし、順調にレッスンを進めてたのですが
とある練習曲を始めると徐々に表情が変わり始め😟
次第に無口になり
とうとう涙目に😥

感情豊かな子なので、涙目は初めてではないのですが
動きが乱暴に…。

そろそろ第2反抗期の時期だけど
いつもの様子とはちょっと違ってました。

そこで、
「ちょっとお話しようか?」
と声を掛けたとたん涙がドバ~ッ😭

「どうして涙が出たのか話せる?」
生徒、しばらくしてちょっと乱暴な声で「疲れた…!」

それからは息せき切ったかのように、今日何があったか、朝から今までのことを話してくれました。

朝から出かけて、森?に行って、ピアノの前に思いっきり体を動かす習い事して、
今日はもう疲れているからピアノしたくないと言い出した。

さて
我慢させて時間内迄レッスンさせるか?
生徒の気持ちを考えて今日はレッスン休ませるか?
気持ちを切り替えて違う話をするか?

長年教えていると、彼女と同じように悩みを抱え込んだままレッスンに来る生徒は少なくないんですね😊

そんなときは
いつもよりもゆっくりとして口調で
こじれた生徒の心をほぐすために
何があったのか
全部聞くことにしています。

したくないのに
弾きたくないのに
どうしてレッスン受けなきゃいけないの!?
きっとそんな気持ちでいっぱいです。

話を全部聞いた後
「もし今からレッスンを休むんだったら、自分でおうちの人にお話ししなきゃいけないけどどうする?できるかな?
と尋ねると
そのときの状況や生徒の気持ちによって
様々な答えが返って来るけど

今回は
「怒られるから出来ない」
とのことでした。

何だか、思ったより彼女の心がこじれているので
そのまま話を続けることに

こんなとき
決まって尋ねる言葉が

どうしたい?
どうして?
どうなると思う?
どうしよっか~。

全て言葉の始めに「ど」が付く問い掛け♪

1つ1つ、ゆっくり話を聞きだしてゆくと
こども達は
〇〇したい!!
だいたい休みたいか練習したくないが多いですね)
でもそうしたら〇〇〇しまう💦
怒られる、とか弾けなくなるとか下手になるとか、その子によって色々かな)
結果が見えてくると…
どうしよう~~~💦
と自分で答えを見つけ始めます。

今日の生徒は
どうして涙が出たのか
どうしてお母さんに怒られるのか

そして
今このことから逃げ出したらどうなるのか

言葉をかけて
こじれた心を少しずつほぐしてゆくと
表情が和らぎ、短い時間だったけど
その生徒は自分で考え答えを出してレッスンを受けました♪

ただ、「疲れている」のも事実です。

だから初めの10分は、生徒が先生役で私が生徒役(笑)

生徒役の私の演奏を聴いて

どう思う?
どう弾いたらよい?
どこを?
どんな風に?

と、ここでも「ど」連発です(笑)

最後は満面の笑顔でレッスン終了😊

 

話を聞いてみて

ピアノレッスンは、長く自分と向き合う習い事です。
弾きたくない日も必ずあります。

そんなときは話を聞いてあげて下さい。

どうしたの?

きっと解決する糸口が見つかるはずです♪

 

 

 

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